名古屋へ逃げた探偵さん
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そんなリアルな話し、信じてしまうと思いませんか?
この話し、カレを雇っていた代表さんが、事務所にチラシを取りに来たカレに、嬉しそうに話していたことだ、と、あとから仲良くなった職場の同僚の人から聞いたんですけどね。

そのときのわたしは、電話を切ってから、少し興奮気味。
探偵さんのリアルな話しを聞けたから。
そんな細かい話し、普通、チラシ配りのアルバイトが知っているなんて、思いもしませんよね。

探偵さんって、毎日調査しているわけではないそうです。
大手だと、それなりの担当が決まっていて、仕事も回るのでしょうが、カレの勤めている事務所は、そう大きいところではないらしく、そのほとんどがポスティング。
そして、調査が入ると、そちらに集中するものだとか。
ただ、調査の間中も、宣伝を怠るのは、仕事の低下につながるから、と、カレのようにチラシ配りをメインとするアルバイトも雇い始めたようなのです。

ただ、調査が重なって、手が足りないときだけ、カレにも簡単な仕事を臨時で頼んでいたみたいです。
このときはまだ、そんな事情、知らなかったんですけどね。
カレの話しを聞いているだけでは、カレもその探偵事務所の一員として働いているように感じてしまったんです。
すべてが嘘ってわけではなく、わたしのとらえ方が大げさだったこともあるんですよね。

でも、探偵さんと友達になったって、わたしの友達に打ち明けると、聞いたみんなが、“すごい!”と、なぜかわたしの評価まで少し上がったみたいです。
人って、不思議ですよね。
ちょっとしたことで、その人への見方まで変わってしまうのですから。

わたしは、カレと時間の合う夜に、電話して話しを聞くのがめちゃくちゃ楽しみになってきたのです。

もちろん、仲の良い友達は、そのわたしの話しも聞きたがっていたんですけどね。

 

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