探偵さんに依頼してくる場合、ほどんどが自分では解決できなくなってきた問題とか、浮気を繰り返す相手と離婚するための証拠集めだったり、あまり良い雰囲気のものってないものなんですね。
行方調査でずっと会えなかった親子の対面なんかでも、半分近くは、相手が探さないでほしかった、と、感動の再会にならなかったりするのだとか。
お金をたくさん使ってでも、行き別れた母親を探し出しても、涙を流して喜んでくれる、なんて、なかなか難しい世の中になってきたのでしょうか。
そんな中、浮気調査での嬉しい結果報告は、カレにとってもテンションの上がることだったんですね。
木曜日の不信な行動の続いていた旦那さま。
調査終了後、３週間後に、その理由が判明したのです。
それは、調査続行をあきらめていた矢先だったそうです。
なぜ、毎週木曜日に料理教室に通っていたのか。
その料理教室って、男の人のための教室だったんです。
生徒さんの大半、と言っても、１０人ほどしかいなかったそうなのですが、ほとんどが定年退職されて一線を退かれた方で、忙しい女性に変わってたまには料理でも、という幸せなご家庭の方が多かったみたいですね。
カレに電話してきた依頼者の旦那さま。
奥さまにサプライズで３ヶ月コースの料理教室に通い、お祝い用の料理やケーキをお勉強していたんですって。
そして、そのコースが終了間近、なんとこのご夫婦の結婚記念日があったそうなのです。
旦那さまの浮気を疑ってしまっていた奥さま。
結婚記念日のことをすっかり忘れていたのだとか。
そして、結婚記念日にあたる土曜日。
旦那さまは朝からお出かけするので、たまには美容院に行っておいで、とおこずかいから美容院代をくれたのだとか。せっかくなので、と、おでかけする旦那さまと一緒に家を出る奥さま。
もしかして浮気？と疑ってもみたのですが、その姿はスウェット。
そんな格好でどこに出かけるの？という気持ちを押さえ、美容院に向かう。
カットにカラー、トリートメントをし、じっくりシャンプーをセットをすると、時間は３時間半経過していたのです。
遅い朝ごはんを食べたのですが、もうお腹はぺこぺこ。旦那さまの浮気の可能性も忘れるくらいだったとか。
何か食べて帰ろうかと思ったけれど、一応お出かけしているはずの旦那さまに連絡。
もう家に帰ってるから、一緒にお昼を食べにでかけよう、というので、空腹を我慢して家まで帰ったそうです。
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